行政区域一覧 行政区域地図
省名一覧地図
平均気温地図)1月、7月
日本・ベトナム交流促進センター
(ホームページ)
面積は2300万ヘクタールで、全国土面積の3分の2を占めている。食糧生産にはむかないため、住民には焼き畑をおこない最低限の糧を得ているものが多い。現在までにかなり規制されてきたが、その影響は大きい。(水資源の枯渇、土地の荒廃、洪水、干ばつ、河川の流れへの影響など)。1945年に森林被覆面積は全国土の45%を占めていたが、現在では26%に減少している。これは約863万ヘクタールに過ぎない。ある山岳地帯の省は被覆面積が7-10%である。ちなみに全国の荒廃化された土地は約1342万ヘクタールで全国土の34.5%を占める。
人口は2400万人で、全人口の3分の1、人口密度(平均)は100人/平方キロメートルである(全国平均は200人/平方キロメートル)。場所によっては5-7人/平方キロメートル。
この地域の大多数の住民は少数民族である。一般的に教育水準と物質的・文化的生活水準はかなり低い。
水資源に関しては、全国の主要河川の源があることから豊富で、経済発展、生活、水力発電の需要にも十分応えることができる。これらの河川は毎年数百億立方メートルの土砂を運び、耕地面積の増加を生み出している。
地域的には4つに分けることができる。
「ベトナム農村・農業経済・社会の全面的発展」(CHU HUU QUY)1996年3月出版から
参考写真)中国国境(北西部)ラオカイ省サパ フモン(H'Mong)族の村
中部高原(タイグエン) エデ(Ede)族の集落
2. メコンデルタ地帯(vung Dong bang song Cuu Long「クーロン河平野」)
39568km2の面積、国土の12%を占め、約1606万人の人口、全人口の22.08%を占めている(1995年)。ロンアン(Long An)、ティエンザン(Tien Giang)、ベンチェ(Ben Tre)、ビンロン(Vinh Long)、チャビン(Tra Vinh)、カントー(Can Tho)、ソクチャン(Soc Trang)、バクリェウ(Bac Lieu)、カマウ(Ca Mau)、キェンザン(Kien Giang)、アンザン(An Giang)、ドンタップ(Dong Thap) 省がこの地域を構成している。
クーロン河平野は、インドシナ半島の南端に位置し、ホーチミン市と固く結びついている。カントー市がこの地域の経済・科学・文化的な中心である。カントー市にはチャーノック工業団地、空港、港湾、大学がある。
基本的にはメコン河の沖積平野で、平均海抜高度は3〜5mである。
この地区は3つの土地:
上記2と3の地区は乾季と雨季で面積が変わり、乾季は250万ヘクタールであるのに対し、雨季は150万ヘクタールになる。
現在、この地方で米を生産している面積は280万ヘクタールで、国内最大である。他にも、とうもろこし、さつまいも、さとうきび、大豆、落花生、ジュート、バナナ、やしの栽培に適している。また、日照時間が長く、降雨量が多いので、3期作が可能である。
7〜8月に始まり11月〜12月に終わる雨季は洪水をもたらすが、乾季に水量は激減する。雨季の水は塩害と明礬の毒を洗い流してくれる。運河や河川が重要な水上交通路としての役割を果たし、淡水水産物の養殖に利用されている。塩分を含んだ地域でもえびなどの水産物の養殖に利用されている。 クーロン河平野は、736kmの海岸線を持ち多くの港湾を持っている。この地域には15万ヘクタールのインジゴとマングローブの森林がある。
この地域は17世紀に入って主にベト人(キン人)が征服した地域である。人口増加率は高く、最近18年間で520万人の増加があった。人口は東部に集中している(ティエンザンは708人/km2、ビンロンは714人/km2であるのに対して、ミンハイは229人/km2)。約70万人のクメール人がアンザン、キェンザン、ビンロン、チャビン、ソクチャン、カントーの各省に住んでいる。チャクドック(アンザン省)にはチャム人が住んでいる。水稲の栽培と水産物の漁・養殖業を主要な産業としており、性格的には、勤勉、正直、積極的であり、商品生産に機敏である。
食糧生産面積は約324万ヘクタール(1995年)で全国の40.60%を占めている。籾換算した食糧生産高は1299万トンで全国の44.46%を占めている。この地域の食糧生産の98.7%は米である。1人あたりの食糧生産高は1人あたり808.7kgである。
「ベトナム経済地理」(国民経済大学経済・環境管理部門、ダンニュートアン)
1998年出版より
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